行政書士試験対策ノート みんみんみんぽー

私が行政書士試験の受験のために記述したノートを、可能な限りブログにアップしていきます。これは、試験勉強のためのノートであり、実際の法律解釈とは異なる場合がありますのでご注意ください。これからの受験生の方のために、少しでも参考になればよいと思います。

地役権

地役権とは、一定の目的のために他人の土地を利用する権利です。

 地役権の設定により利益を受ける土地を“要益地”、利益を与える土地を“承益地”といいます。

 

 A土地が道路に面しておらずB地を通らなければ道路に出られない場合、A地を要益地、B地を承益地となります。

地役権は登記ができ、契約や時効取得によって発生します。

 

契約での発生の場合、有償・無償は問われません。当事者間の合意で成立します。

 

時効取得での発生とは、要益地からの承益地の通行を、継続的に使用しており、かつ、外形状認識できるものであれば時効取得が可能です。

 

地役権は登記が可能ですから、承益地が譲渡された場合、新しい所有者(譲渡を受けた所有者)には、地役権の存在を対抗するためには登記が必要です。

 

これに対し、要益地の譲渡があった場合は、要益地の登記があれば地役権の主張は可能です。

 

通行地役権に類似したものに、囲繞地通行権があります。

完全に他の土地に囲まれてしまった土地のことで、こちらは契約等は必要なく、通行が必要であれば法律上当然に発生します。